昨年末の事です…
竜太郎と一緒に車に乗っていて、後部座席に座っている
竜太郎が、突然言い出すんです…
「お父ちゃん! 爺タンの黄色い車に車がぶつかって来たっ
ちゃんねぇ〜。そして、車が…何か…グチャグチャにな
ったっちゃんねぇ〜」
「へぇ〜それで?」
「竜くんが飛んだとって」
「どこに?」
「あっち(自分の後ろを指差して)」
「憶えとると?」
「……」
「じゃぁぶつかって来た車は、どこから来たと?」
「あっち(前方を指差して)」
「ふ〜ん…覚えとるったい。どうやった?」
「……」
それで、会話は終りました。
数日経って、又同じ事を二人で車に乗っている時言い出し
ました。
これは、記憶なのか?それとも、我々が話している事を聞
いての話なのか?
竜太郎に、きちんと話をした事はありません。
いつかは話をしなければいけないと思っている事。
いずれにしても、思い出してくれるなら、辛い事も思い出
すでしょうが、そうして貰いたいです。
さて、後は救急車に乗った事と、集中治療室での数日間の
出来事だけ…
いつ思い出すでしょうか…