またまた、最新のニュースが飛び込んで来ました!
文部科学省は24日、再生医療の切り札とされる新型万能細胞(iPS細胞)をめぐり、早ければ5年後にも心筋梗塞(こうそく)や目の病気などの治療で応用研究が始まるとの調査結果を発表した。患者への応用に時間がかかるとされたiPS細胞による、治療見通しが示されたのは初めて。
ヒトのiPS細胞は2007年に京都大学の山中伸弥教授が世界で初めて作り、様々な病気の治療に応用が期待されている。文科省は再生医療や生命科学の研究者ら30人に聞き取り調査を実施。iPS細胞について、患者に応用して安全性を確かめる「臨床研究」が始まる時期を予測してもらった。
最も早く応用が始まると予測されたのは、心筋梗塞と目の病気の治療、輸血の3つ。iPS細胞で心臓の細胞を作り心筋梗塞の患者に移植する研究は「今後5~7年程度」、加齢黄斑変性症という視力が低下する病気の治療には「5年以内」、手術の輸血などに使う血小板は「5~8年」とした。
【バルセロナ=吉野真由美】京都大の山中伸弥教授と慶応大の岡野栄之教授らは、再生医療への応用が期待される新型万能細胞(iPS細胞)を作る際、体のどの部位の細胞を使うかで腫瘍(しゅよう)のできやすさが異なることを突き止め、スペインで開催中の国際幹細胞研究学会で9日発表した。iPS細胞の移植の適否を判断する重要な手掛かりになる。
研究チームはネズミの胎児から成長すると皮膚になる細胞や、大人のネズミの胃の上皮、しっぽ、肝臓などから細胞を採取しiPS細胞を作製。それらを神経のもとになる細胞に育て、ネズミの脳に移植した。
京都大学の山中伸弥教授らは、体のあらゆる細胞になる新型万能細胞(iPS細胞)の作製効率を従来の最大20倍に高めることに成功した。マウスの皮膚細胞からiPS細胞を作る際に特定の遺伝子の働きを抑えると、効率が高まった。作製効率が高まることで、血液からiPS細胞を作るなど患者の負担が軽い再生医療が実現できると期待される。研究成果は英科学誌「ネイチャー」に10日発表する。
山中教授らが開発した技術は、細胞のがん化を防いでいる「p53」という遺伝子の働きを抑える。これまでiPS細胞の作製に利用していた4種類の遺伝子を入れたうえ、p53の働きを抑えたところ、約20%の確率でiPS細胞が得られた。従来の作製効率は1~2%だった。人間の細胞でも効率が高まったほか、血液細胞の一種であるリンパ球からもiPS細胞が得られた。(07:00)
今回も何だか、訳が分からないでしょうが皆さん頑張って眺めて下さい。